【初心者OK】仮想通貨チャートの見方を徹底解説します

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今回はビットコインや仮想通貨で使われるチャートの見方と分析方法について解説します。

ビットコインや仮想通貨のチャートとは過去から現在までの値動きを記録したグラフです。

チャートの見方については、今まで多くの投資家や株、為替の専門家たちが実践を通して脈々と積み上げてきたノウハウがあり、ビットコインや仮想通貨についても応用できます。

そこでこの記事では、それらノウハウから本当に役立つものを厳選して徹底的にわかりやすく紹介していきます。

長い記事ですが、最後まで読んでもらえれば今まで株式投資やFXをやったことがない初心者の方でもすぐに使える知識が身につきますので、じっくり読んでみてくださいね。

また最後にチャートが見やすいおすすめ取引所を紹介していますので、そちらもごらんください。

目次

チャートの読み方がわからない!?まずはたった2つのことを覚えよう!

まず、チャートを読む上で大切なポイントを2つあげます。

1つ目: 値動きの意味を考える

下のチャート例を見てみてください。

Suddenly rose

このように緩やかな動きから突然上昇し始めた場合、「何があったんだろう?」と感じませんか?

その感覚を大事にしてください

目立つ動きの裏では、何か重要な変化が起きている、または起きようとしているケースが多く、大きな上昇相場または下降相場がスタートした可能性があるのです。

急上昇のワケ
急騰した2017年12月6日には東京金融取引所がビットコイン先物取引の上場計画を発表しています。
その1週間前にアメリカの新興市場NASDAQ(ナスダック)が2018年前半にも仮想通貨「ビットコイン」先物上場を準備しているというニュースがあり、さらにシカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)でもビットコイン先物取引を12月10日に開始するとアナウンスが出ていました。
このように急騰以前からビットコイン先物取引開始による価値上昇が期待されていたところに、国内取引所が上場計画を発表したため駆け込みでの買いが殺到したのではないかと言われています。

2つ目: 「トレンド」を意識する

トレンドとは、チャートの方向性のことで、「上昇」と「下降」、そしてどちらでもない「もみ合い(横ばい)」があります。

チャート内で目立つ動きがあったら、上昇や下降のトレンド内の動きなのか、トレンドが変わるような動きなのかを考えることが大切です。

以上の2点を踏まえて、チャートの基本知識を見ていきましょう。

【基礎知識】仮想通貨チャートのローソク足と日足・時間足

ローソク足は値動きが一目でわかるすごいヤツ

expanded chart

先ほどのチャートを拡大して見てみると蝋燭のような形のものが並んでいることがわかりますが、これをローソク足(あし)と言います。

このチャートの場合、ローソク足1本で1日の値動きを示しています。

さらにチャートをよく見ると2色のローソク足に分かれており、価格の上昇を示すものを陽線(緑)、価格の下落を示すものを陰線(赤)と呼びます。

それぞれ、大きさによって大陽線・小陽線大陰線・小陰線と呼ぶこともあります。

ローソク足は「胴体(柱)」の部分と「ヒゲ」の部分に分かれており、「ヒゲ」はさらに「上ヒゲ」と「下ヒゲ」に分かれています。

柱はその時間が始まった時の価格である「始値(はじめね)」と終わったときの価格「終値(おわりね)」の動きを示しています。

また、上ヒゲはその時間内の最高価格である「高値」、下ヒゲは最低価格である「安値」を示しています。

Description of rosoku figures

このようにローソク足は一目見るだけで、「始値から終値までどう動いたのか」、「高値から安値までどれくらいの幅があったのか」がわかる優れものなのです。

ローソク足の間隔で売買タイミングを掴む

上のチャートでは1本のローソク足で1日の動きを表現していましたが、その他にも様々な間隔を表現できます。

足間隔 呼び方
1ヶ月 月足
1週間 週足
1日 日足
1時間 1時間足
60分足
5分 5分足

など、”表現したい時間間隔+足(あし)”で呼びます。

一般的に、大きなトレンドを掴む時には週足か日足を使用し、売買タイミングを掴む場合は時間足、日足を使用します。

1日の間で何度も売買をするデイトレードの場合は、1分足など非常に細かい間隔の足を使用します。

表示したい間隔でローソク足を表示できるかどうかは使用するチャート画面によるので、自分にあったチャートを選ぶことが大切です。

ローソク足の”カタチ”と”位置”で仮想通貨チャートの動きを読む

ローソク足は遥か昔、江戸時代に日本人が発明したものですが、これが優れている点はチャートのトレンドやリズムが掴めるだけでなく、その時々の売買状況や転換点を示すヒントになるところです。

特に、長い陽線と陰線長い上ヒゲや下ひげなどは直近の動きや仮想通貨の需給状態を占う上で重要な意味を持ちます。

それでは先ほどのチャートを使って定番の上昇・下降サインを見てみましょう。

rosoku shape example
  • a点、c点
    安値圏での大陽線は上昇サイン
    高値圏での大陰線は下降サイン

    長い陽線が安値圏で出たり、横ばい状態から出ると上昇開始の可能性があり、反対に長い陰線が高値圏で出ると下落圧力の強まりを示します。

    ただし、長い陰線が安値圏や下降トレンドの中で出てきた場合は底打ちの可能性もあります。

  • b点
    高値圏での長い上ヒゲは下落サイン

    上昇が続いて一度高値をつけた後に売り注文が入ったことで価格が押し下げられており、天井を打った可能性があります。

  • d点
    安値圏での長い下ヒゲは上昇サイン

    b点とは逆に価格の下落が底を打った可能性があります。

高値圏の大陽線や長い下ヒゲは?
高値圏で長い陽線が出ると判断が難しくなります。

一見、一段と上昇するサインに見えますが、仮想通貨にありがちな根拠の薄い熱狂による一時的な上昇の可能性があります。

また高値圏で長い下ヒゲが出る動きは、単に一部の投資家が利益確定をしただけとも取れますが、上昇トレンドが崩れる予兆になることがあります

このような時こそ、冒頭の「意味を考える」ことが重要になります。

ニュースやその仮想通貨のポテンシャルを考えて当然と思える要素があるのなら良いですが、そうでないのなら一旦引くのも損をせず儲けるための戦略と言えます。

買い時はどこ?仮想通貨レートが今どんなトレンドにあるのか考えよう

上昇トレンドで買い、下降トレンドでは買わない

ビットコインや仮想通貨のトレードでは、トレンド(方向性)を見極めることが大切です。

仮想通貨の取引レートが細かく上下しながらもだんだんと上がっている場合は「上昇トレンド」、下がっている場合は「下降トレンド」、そしてどちらでもない状態を「もみ合い(横ばい)トレンド」と言います。

そして初心者が仮想通貨のトレードで勝つための基本条件は、

上昇トレンドで買い、下降トレンドで買わない

ということです。

その理由は、上昇トレンド中の値動きで買えば多少タイミングを間違えても損をしにくく、下降トレンド中に買うとタイミングよく売らなければ価格が下がり損をしてしまうことが多くなるためです。

逆張りトレード
上級者は下降トレンドの終わりを予想して買う「逆張り」というトレード方法がありますが、初心者は大抵失敗に終わるのでトレードに慣れるまではおすすめしません。
信用取引なら下降トレンドだって狙い目!
実際にその仮想通貨を購入する”現物取引”では下降トレンドの終了を待つことが基本ですが、“信用取引”においては下降トレンドも取引の狙い目となります

“信用取引”とは、実際に自分の所有する仮想通貨を売り買いするのではなく、その取引所が持っている仮想通貨の売り買いをする取引方法のことです。

そのため、最初から「売り」で取引を開始することができます。

自分の仮想通貨ではないため「売り」を実行したらあとで「買い」を実行して元に戻す必要があり、「売り」の価格より「買い」の価格が低ければ儲けとなり、高ければ損になる、という仕組みになっています。

トレンドを見極める3つのコツ

今どのようなトレンドにあるのかを見極めることができれば、その中で損を小さく儲けを大きくするための戦略を練ることができます。

トレンドを捉えるコツは主に以下の3つです。

  1. チャートから大体の方向性を見る
  2. 高値や安値の動きを見る
  3. 補助線を使う

①や②はチャートを使ったトレードに慣れてくると徐々に精度が上がってきますが、もっとも効果的なのは「トレンドライン」や「移動平均線」といった補助線を使う③です。

トレンドラインや移動平均線はベテラン投資家も頻繁に使用する補助線であり、やり方を知れば初心者の方でも簡単に使うことができます。

そこで次に、移動平均線とトレンドラインの使い方や引き方を紹介します。

移動平均線でトレンドを判断する

移動平均線(MA: Moving Average)は「価格の動きを平均化して大まかなトレンドを示した線」です。

移動平均線には5日移動平均線や13週移動平均線など様々な期間のものがあります。

例えば5日移動平均線の場合、その時点を含めた過去5日間の終値を平均した値を出していき線で繋げたものです。

また移動平均線は一般的に長期の線と短期の線が引かれます。

日足の場合は、5日・25日・75日であり、週足の場合は13週・26週・52週などです。

移動平均線でトレンドを判断するには、その「向き」と「並び」を見ます。

上昇トレンドの特徴は

  1. 移動平均線が上を向いている
  2. 取引レートが移動平均線よりも上にある
  3. 短期の線が長期の線よりも上にある

などが挙げられます。

反対に下降トレンドの特徴は

  1. 移動平均線が下を向いている
  2. 取引レートが移動平均線よりも下にある
  3. 短期の線が長期の線よりも下にある

となります。

MA indicates trends

トレンドが転換する場合は必然的に、取引レートや短期・長期の移動平均線が交差することになります。

短期の線が長期の線を上から抜くことを、下降トレンドの始まりということで「デッドクロス」と呼びます。

反対に短期の線が長期の線を下から抜くことを、「ゴールデンクロス」と呼んでおり上昇トレンドの始まりサインであるとされています。

ダマシに注意!
トレンド転換時は確かに「ゴールデンクロス」や「デッドクロス」が発生しますが、平均線という性質上、実際のトレンド転換よりも遅れて現れるため「ダマシ(外れサイン)」が多く信頼性にかけると言われています。

移動平均線にはいくつか種類があり、ここで紹介した移動平均線を「単純移動平均線(SMA)」と言い最もよく使われます。

他にも以下のような移動平均線があり、「どれを使うのが正解!」というのは無いので、慣れてきたら状況に応じて使い分けてみてください。

線形荷重移動平均線(LWMA)
直線の価格をもっとも重視して平均化した線です。
指数移動平均線(EMA)
その時の価格と直前の価格を元に計算される平均線で、比較的チャートへの追従が早い線です。
平滑移動平均線(SMMA)
指数移動平均線を改良した線で、ほとんど同じように動きます。
グランビルの法則
移動平均線を使った基本的トレードテクニックに「グランビルの法則」があります。

グランビルの法則では、下記のタイミングが買いや売りのシグナルになると言われています。

  • 買いタイミング
    上向きの移動平均線をチャートが上抜いた時
    上昇トレンドの途中で移動平均線まで下がった時
    上昇トレンドの途中で移動平均線で跳ね返された時
    移動平均線を大きく下に乖離した時
  • 売りタイミング
    下向きの移動平均線をチャートが下回った時
    下降トレンドの途中で移動平均線まで戻った時
    下降トレンドの途中で移動平均線に跳ね返された時
    移動平均線を上に大きく乖離した時

トレンドラインを引いてみよう

トレンドラインはその名の通りトレンドを判断するための補助線です。

移動平均線のようにあらかじめチャート画面に引かれているものではないため、自分で線を引く必要があります。

ただ、難しい理屈は不要で手間もかからず簡単なので安心してください。

まず上昇トレンドの時の線は「下値支持線」と呼ばれており、
チャートを見て「これは上がっているかな?」と思ったエリアの安値どうしを直線で結びます。

下降トレンドの時の線は「上値抵抗線」と呼ばれており、価格が下落していると思われるエリアで高値どうし直線で結べば引くことができます。

trend lines

このようにトレンドラインはとても簡単に引くことができるのですが、有効なトレンドラインでないと意味がありません。

こればかりは何度も引いて見るしかないのですが、考え方は「線から何度もチャートが跳ね返されているラインなら有効なトレンドライン」と言えます。

上昇トレンドで有効な下値支持線が見つかったら、「跳ね返されそうなあたりで買って、ある程度上がったら売る」を繰り返すことで利益をあげることができます。

ただし予想に反して下値支持線で跳ね返されなかった場合は、「上昇トレンドが崩れた」と考えられ、短期トレード目的の仮想通貨は損切りを検討した方がいいでしょう。

下降トレンドにおいては仮想通貨を買うのを見送った方がいいですが、有効な上値抵抗線が見つかったならその線をはっきりと上に突破する動きで上昇トレンドの始まりを予想できます。

チャートの「節目」を見極める!主なポイントは4つ!

節目というのは、それまでの流れが止まってしまうターニングポイントのことを言います。

節目がどこにあるかを知ることができれば、それこそが売買のタイミングを決める要因、またはタイミングそのものになります。

節目になりがちなポイントは主に4つあります。

  1. 過去の高値や安値
  2. きりのいい価格帯
    (1, 10, 100など)
  3. 移動平均線
  4. トレンドライン

特に、①や②によって形成される上昇を妨げる価格帯を「レジスタンスライン」、下落を受け止めてくれる価格帯を「サポートライン」と呼びます。

節目となるポイントでチャートが跳ね返されることは頻繁にあるので、これらのポイントを意識するだけでも売買の腕はかなり上がるはずです。

出来高のグラフで相場のエネルギーを見る

出来高(Volume)とは、その時間ないに取引された仮想通貨の数を示しており、チャートでは棒グラフによってあらわされます。

volume of trade

出来高が多いということは、取引が活発に行われたといことであり、相場がエネルギッシュに動いたということです。

出来高の持つ意味合いは出現する価格帯と陽線・陰線によって異なります。

  • 上昇トレンドとなり得るケース
    出来高が急増して大陽線が出現
    安値圏で出来高が急増(陽線や長い下ヒゲがあると可能性大)
  • 下降トレンドとなり得るケース
    出来高が急増して大陰線が出現
    高値圏で出来高が急増(陰線や長い上ヒゲがあると可能性大)

チャートにはパターンがある!?12個の基本パターンを教えます!

得意パターンを1つでも多く持つ

チャートの値動きにはよく出現するいくつかのパターンがありますので、それらを知れば売買スキルは飛躍的に向上します。

そこで、シンプルではあるもののベテラン投資家に愛用されている8個の買いパターン4個の売りパターンを紹介します。

実践では、まずターゲットとした仮想通貨の値動きがどのパターンに当てはまるのかを見極めることから始めます。

もちろん、実際の動きがパターン通りになるとは限りませんが、パターンを知っていれば自分なりの売買タイミングがおのずと決まってきます。

さらに経験を積むことで、その中から自分なりの必勝パターンができたり自分だけのオリジナルパターンを発見することだってあるかもしれませんよ。

チャートの基本買いパターン8種

まず買いタイミングを示すパターンを紹介します。

下の図を見てみてください。青線がチャートの動き方を示しています。

「いきなり8つも出されてわからない!」という場合は、特に出現頻度の高い①〜③だけでも見ておくことをお勧めします

8 patterns which may indicate buying signal
  1. もみ合い上放れ
    「もみ合い」というのは上下運動をしながら、横ばいに動く形です。

    「上放れ」とは上の方に伸びていくことで、この形になるとその後上昇トレンドとなるケースが多くあります。

  2. 上昇トレンドの押し目
    このパターンはとてもわかりやすい上に有効な戦略です。

    「押し目」というのは上昇トレンド中に一旦下がってきたときのことを言い、移動平均線やトレンドラインなどでチャートが跳ね返されるところが最適な「押し目」です。

  3. 急騰→反落→高値更新
    急騰自体が上昇トレンド開始パターンの一つではありますが、すぐ反落して終わることがよくあります。

    しかし、急騰→反落の後に上昇し、急騰時の価格を超えるようなパターンになると上昇トレンドの開始である可能性が濃厚になります。

  4. 急騰→高値維持
    急上昇した通貨レートはその時点で売られやすいため、ある程度反落するのが普通です。

    それにも関わらず高値をキープするということは、その仮想通貨に対する需要が売りを吸収するくらい大きい買いが入っている可能性があるため、その後に上昇トレンドがくることがよくあります。

  5. 騙し下げ→高値更新
    直近の安値をいったん割り込んだ後に、一気に切り返して高値を更新するパターンです。
  6. 三角持合い→上放れ
    「三角持合い」とは、値動きの振れ幅がだんだん小さくなって収れんしていくパターンです。

    この後に動き出した方向にトレンドが発生することがよくあります。

  7. Wボトム
    底値確認の典型的なパターンで、2回安値を確認した後で”ネックライン”を抜いてきたら買います。
  8. 逆三尊ボトム
    3回安値を確認する強力な底打ちパターンであり、2回目の安値が一番低い値になります。

    Wボトムの方がよく出現しますが、逆三尊ボトムの方が3回安値を確認しているだけに底打ちパターンとしては強くなります。

基本売りパターン4種

次に売りタイミングを示すパターンを4つ紹介します。

4 patterns which may indicate selling signal
  1. 高値もみ合い
    上値の上がりにくさを確認するサインです。

    もみ合いの下限ラインを割り込んだら「売り」と判断します。

  2. 三尊天井
    買いパターンの「逆三尊ボトム」の反対で、ネックラインを割り込んだら「売り」と判断します。
  3. Wトップ
    買いパターンの「Wボトム」の反対で、ネックラインを割り込んだら「売り」と判断します。
  4. 急落→反発→安値更新
    かなり強力な売りサインです。

    急落した後はある程度リバウンドするのが普通ですが、それを押し込むくらいに売り圧力が強いということを示しています。

    Wトップと似ていますが、反発した時の高値が前の高値よりも低い価格で下落していきます。

パターンから立てたシナリオ通りに売買する

パターンを知れば「自分流の売買シナリオ」を立てることができようになります。

ここで重要なのは「シナリオ通りに売買する」ということです。

特にシナリオが崩れた場合の「売り」を論理的に考えて実行しましょう。

一度買ったら一番高い通貨レートで売りたいと思いますが、どんなベテラン投資家でも一番の高値で売るのは非常に難しく、ほとんどできません

「自分のわかる範囲で利益を出す」「利益が減ったけど(or少し損をするけど)形が崩れたから売る」という割り切りが、大きく損をしない為の大切なポイントです。

仮想通貨のチャートを分析!テクニカル指標を使ってみよう

テクニカル指標はカンタンで便利な”道具”!

テクニカル指標とは、仮想通貨の価格や出来高などのデータを統計的手法などで加工した指標やチャートのことです。

それぞれの指標について意味や使い方を理解していれば、詳しい仕組みを知らなくても取引の判断材料となってくれる便利な道具です。

その時々に有効な指標を探そう

テクニカル指標を使うときは、まずその状況にあった有効な指標を見つけることが重要です。

各指標は、トレンドを追っていく順張りタイプのものと、チャートトレンドの反転を予想する逆張りタイプのものに大きくわけることができ、さらにその中で細かく特性が分かれています。

次項で紹介する指標のうち、RSI、ストキャスティクス、RCIは仮想通貨チャートが一定の範囲内で上下を繰り返すような相場でもっとも効果を発揮しますが、強いトレンドや右肩上がりの相場では威力を発揮しません。

一方、MACD、ボリンジャーバンド、一目均衡表はチャートのトレンドが強く出る場合に威力を発揮しますが、もみ合いトレンドの場合は効果が薄くなります。

コンバージェンスとダイバージェンス
各テクニカル指標を見るときのコツとして、「コンバージェンス」と「ダイバージェンス」の形に注意して見ましょう。

「コンバージェンス」とは、テクニカル指標をチャートの下に表示した時に、指標が上がっているのに通貨レートが下落している、といったように両者が収束するような形になることであり、買いサインの一つになります。

「ダイバージェンス」は、指標が下がっているのに通貨レートが上昇している、とったように両者が離れていく状態であり、売りサインの一つになります。

代表的なテクニカル指標は6種!

それでは、よく使用される6つの指標について見てきましょう。

RSI
この指標は仮想通貨レートの短期的な「上がりすぎ」や「下がりすぎ」を見るものであり、基本的には30%以下なら下がりすぎなので「買い」70%以上なら売り、という見方をする逆張り指標の代表格です。

RSI chart sample

ストキャスティクス
一定の期間の高値と安値のレンジのどこに位置するかをを判断する”%K”と、それを滑らかな動きにした”%D”のチャートが出てきます。

さらに移動平均をかけてゆったりとした動きとなる”スロー%K”と”スロー%D”があり、初めて使う場合は%Dとスロー%Dを組み合わせて使うのがおすすめです。

取引の指標としてはRSIと同様、「30%近くで買い、70%近くで売り」が基本的な見方です。

また動きの早い線(%D)と動きの遅い線(スロー%D)がクロスする動きも売買サインとなり、早い線が遅い線を低い水準(30%近く)で上抜いたら「ゴールデンクロス(買いシグナル)」、逆に高い水準で遅い線を早い線が下抜いたら「デッドクロス(売りシグナル)」と判断します。

stochastic oscillator sample
RCI
一定期間における日付と通貨レート位置の相関関係から「上がりすぎ」「下がりすぎ」といった、相場の過熱感やリズムを見る指標です。

短期(9日など)の線と長期(27日など)の線が同じタイミングで-80%以下になったら「買い」+80%以上になったら「売り」と判断します。

RCI chart sample

MACD(マックディー)
移動平均線を改良して「できるだけトレンドについて行きながら、できるだけ早く売買サインを出す」という意図で開発された指標です。

チャート上に表示された2本の平滑移動平均線(SMMA)から、その乖離率を計算したものが下側の枠に出ている”MACD”です。

さらにMACDの移動平均をとった線が”シグナル”と呼ばれる線です。

MACDが大きく下がってきたところでシグナルを上に抜いたら「ゴールデンクロス」、MACDの上昇が続いた後にシグナルを下に抜いたら「デッドクロス」、として売買タイミングを計ります。

MACD chart sample

ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは統計学の標準偏差の考えを利用して、過去の通貨レートからトレンドの発生や上値・下値の目処を立てるための指標です。

通常は、25日移動平均線を中心にして、その上下に標準偏差の線をバンド状に描いたチャートとなります。

もっとも外側の線が標準偏差の2倍(2σ)を示しており、仮想通貨レートの動きは±2σのバンド幅の中に95%の確率で収まる、と考えられます。

そのためもっとも外側の線を上下に飛び出る場合は、それぞれ買われすぎ・売られすぎを示す指標となります。

また、バンド幅が狭く収縮してくるポイントから一気に外側に飛び出るような動きがあると強い上昇・下降トレンドが発生したと判断できます。

Bollinger Bands sample

一目均衡表
一目均衡表は多くの投資家が愛用するテクニカル指標であり、その公式解説本は4巻にも及ぶ超大作です。

そのためここでは基本的な見方だけを紹介しますが、それだけでもトレンドの判断には効果的です。

まず一目均衡表は以下5つの線で構成されています。

  • 転換線(トレンドの転換)
  • 基準線(トレンド)
  • 先行スパン1
  • 先行スパン2
  • 遅行スパン(過去と比較してトレンドを確認)

そして、先行スパン1と2で挟まれた部分を「」と読んでおり、仮想通貨チャートの動きを跳ね返す重要な抵抗帯となります。

ichimoku chart sample

一目均衡表のトレンド転換サインは、

  1. 転換線が基準線を大きく上回る、または下回る
  2. 基準線の向きが変わる
  3. チャートが雲を抜ける

などがあり非常に複雑ですが、一目均衡表を見る上でもっとも気にするべきところは、「雲の厚さ」です。

雲が薄くなるところでは先ほどの「③チャートが雲を抜ける」が発生しやすく、トレンドの転換が起きやすくなります。

チャート予測を信用しすぎるなかれ!ビットコインや仮想通貨チャートの注意点

株や為替と同じファンダメンタルズ分析ができない。

これまでやってきた、チャートを見ながら動きを予測する手法を「テクニカル分析」と呼びます。

一方、その金融商品の実際価値に照らし合わせて現在の価値が高いか低いかを判断する手法を「ファンダメンタルズ分析」と言います。

株のファンダメンタルズはその企業の四半期発表や配当性向から分析できますし、ドル円など為替の場合は関係国の雇用統計や貿易収支、ペアとなる通貨国とのパワーバランスなどから分析可能です。

仮想通貨の大半、特にビットコインでは利益配当や通貨発行対(国や企業)がなく業績発表も当然ありません。

そのため、「一体いくらが適正価値なんだ」ということがわからず、このことから「仮想通貨はファンダメンタルズ分析が(現状では)できない」と言われることが多くあります。

実際、ファンダメンタルズ分析の神様であるウォーレン・バフェット氏は仮想通貨には手を出しておらず、「ビットコインを買うのは投資ではない」と宣言しています。

仮想通貨の価格と期待度
市場と金融の関係を分析した有名な著書である“Money, Banking and Financial Markets”を執筆したセチェティ氏とスコンホルツ氏は、ビットコインの適正価格を測るためのファンダメンタルズは、送金の匿名性や価格上昇への期待度にあると説明しており、これらが主に価格の上昇に寄与していると結論づけています。

適正価値がわからないということは、どこまでも上昇する可能性があり、同時に無価値になる可能性もあるということです。

そのため、値動きはその時々の雰囲気や「ビットコインが上昇中!」と行ったニュースによる感情を元にした取引によって簡単にテクニカル分析を破ってしまう、ということを忘れてはいけません。

取引が少ない仮想通貨では成り立たないことも!?

ここで紹介したビットコイン・仮想通貨チャートの見方や分析手法は、取引が活発であるビットコインやその他人気の仮想通貨(イーサリアムなど)では通用しますが、いわゆる「草コイン」と呼ばれる規模の小さい仮想通貨ではそもそも売買に参加している人の数が少なくチャートに法則性がないことがあります。

それらの草コインは、一発狙いのギャンブルやコインの予想ポテンシャルおよびニュースによる売り買いがメインであるため、テクニカル分析があまり効果を発揮しません。

チャート分析による売買をする前に、自分が取引対象としている仮想通貨がたくさん取引されているのかどうかを少しでもチェックしておくといいでしょう。

パソコン・スマホでチャートが見やすい!!おすすめ取引所はココ!


短期的にトレードする場合でも、長期保有するために買いタイミングを探すときでも、見にくいチャートよりも見やすいチャートの方が当然ストレスなくトレードができます。

そこで、仮想通貨トレードができる取引所でチャートの見やすさベスト3を紹介します。

1位:DMM Bitcoin
DMM bitcoin

チャートの見やすさ
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テクニカル指標の数
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取扱通貨数
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スマホアプリの使いやすさ
★★★★★
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初心者へのおすすめ度
★★★★★
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FXでも定評のあるDMMはチャートの配色や他のボタン配置がとにかく見やすくなっています

PCでもスマホでも、足間隔の変更やテクニカル指標の出力などのチャートに関する機能は全てチャートの上に集まっているので、ほとんど迷うことがありません。

特にPCでのDMM bitcoinの取引・チャートウィンドウは、チャートだけを別ウィンドウにすることができるため、ディスプレイ上の好きなところに置いて常にチェックすることができるため、分足や時間足で取引タイミングを見逃さずに捉えることができます。

2位:bitbank(ビットバンク)
bitbank

チャートの見やすさ
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テクニカル指標の数
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取扱通貨数
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スマホアプリの使いやすさ
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初心者へのおすすめ度
★★★★★
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 初心者からベテランまで世界中のチャートトレーダーが愛用するTradingViewを採用しており、豊富なテクニカル指標を搭載しています。

チャートの色や太さはもちろん、背景色など細かいところまで設定でき、自分にとって一番見やすい形式にカスタマイズすることが可能です。
(スマホアプリでもカスタマイズはできますが、設定欄が画面外に出るなど設定しにくさがあります)

描画機能は単純な線だけでなく、長方形などの図形やコメントを記述できるため、その時その時のチャート分析や考えを書き込みながら使っていくことができ、まさにトレーダーの手帳のように機能させることができます。

PCでの取引においては、チャートのすぐ右に板情報が表示されており、その場ですぐ買い注文・売り注文を出すことができます。

機能面や完成度に置いてDMM bitcoinのチャートにそう劣るものはないのですが、初心者にとっては複雑でとっつきにくさがあるため、この場では2位としました。

ちなみに実際にコインを購入する現物取引を専門とするbitbank.cc、レバレッジ取引(信用取引)を専門とするbitbankTradeがあり、それぞれ別の窓口になっています。

3位:GMOコイン
GMO coin

チャートの見やすさ
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テクニカル指標の数
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取扱通貨数
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スマホアプリの使いやすさ
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初心者へのおすすめ度
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取扱通貨やテクニカル指標は少なめですが、全体的にシンプルでわかりやすいため、初心者の方がまずチャートを見てみようといった場合におすすめです。

使えるテクニカル指標は移動平均(SMA, EMA)、RSI、ストキャスティクス、ボリンジャーバンド、パラボリックSARの5種類のみで、描画機能もありません。

ですが余計なボタン・項目がない分、わかりやすさはダントツです。

スマホアプリのチャートも非常に見やすくなっているので、PCとスマホの両方で取引を行いたい場合はとても便利です。

おわりに: 一番の近道は実践すること!

今回はビットコインをはじめとする仮想通貨のチャートを見る方法や分析手法について紹介しました。

初心者の方にとっては初めて聞く単語や難解なテクニカル指標などが一気に出てきて少し混乱させてしまったかもしれませんが、なんども読み直していただければ確実にチャートを読み、理解する力が付いてくるはずです。

ここで紹介したやり方がなんとなく理解できたら、次はどんどん実践してみてください

実際のトレードをこなしていくことで、チャートを見る力やトレード力がメキメキとついてき、どんどん仮想通貨トレードが楽しくなってきますよ♪