【解説】仮想通貨の種類とその違いについて

仮想通貨というとビットコインが有名ですが、仮想通貨は次々とその種類を増やしており、現在ではその数約1600。

日本でも三菱UFJ銀行によりMUFGコインの研究実験が進み、一般公開が待たれています。世界中の大企業や中央銀行でも研究が進められており、今後さらなる新しい仮想通貨の誕生が予想されます。

それぞれの仮想通貨が独自の特徴を押し出しており、その価格や人気も様々です。

どんな仮想通貨があるのか、特徴を交え、その種類をご紹介していきます。

ビットコインとアルトコイン

仮想通貨というと、ビットコイン、イーサリアム、リップル、そしてアルトコインなど、様々な名前が出てきて、慣れないと何が違うのかわかりにくいものです。

ここでまず知っておきたいことが、「ビットコイン」と「アルトコイン」です。

ビットコインとは仮想通貨の代表ともいえる通貨です。これに対し、「アルトコイン」とは、その他諸々の仮想通貨の総称です。

アルトコインは、「alternative coin」の略称で、ビットコインの代替えとなる通貨として誕生しました。イーサリアムやリップル、ライトコインなど数えきれないほどの通貨をまとめて、「アルトコイン」と呼びます。

実は、仮想通貨の代表ビットコインは、様々な課題を抱えています。アルトコインは、これらの課題解決のために開発されたコインであったり、ビットコインでは不可能なことを可能にすることができるコインなど、様々です。

主な仮想通貨一覧

主な仮想通貨一覧
通貨名 特徴
ビットコイン 世界初の仮想通貨、時価総額1位
イーサリアム 時価総額2位
スマートコントラクトにより広い分野での応用が可能
リップル 金融商品の決済、送金システムが目的、世界60社以上の金融機関と提携
GOOLEが出資
ビットコインキャッシュ ビットコインから分裂して誕生
大量の取引データの処理が可能で、ビットコインの処理能力問題を解決
ライトコイン 世界で2番目に古い仮想通貨
ネム 最高処理速度、電力消費量の低さ、ハーベストによるネットワークの安定が特徴
ダッシュコイン 送金速度約4秒でビットコインの150倍のスピード。
匿名性が高いが、反面悪用が問題視される
モネロ 匿名性が高い。
スケーラビリティ問題が起きにくい
リスク スマートコントラクト、セキュリティ度が高い
イーサリアムクラシック イーサリアムから分裂

ビットコイン

いわずと知れた世界初の仮想通貨です。電子マネーとは異なり、円やドルなど法定通貨と同じ様に世界中の利用を目的として作られました。

ブロックチェーンという技術により作られ、「管理者がいない」という大きな特徴を持ちます。ネットワーク参加者全員でビットコインを管理するという、これまでの通貨の概念を完全に取り崩したものとして話題を集めています。

ビットコインは、取引所を通して売買することができます。

送金、決済も可能ですがその処理速度が遅く、現実的には保有してその価値を保存するデジタルゴールドと考えられています。

イーサリアム

イーサリアムは、アルトコインの一つです。ビットコイン以上の機能を持つことで人気を高めています。

イーサリアムの特徴は、ブロックチェーンを使ったスマートコントラクトで、通貨だけでなく、不動産、保険など権利関係分野への拡張が期待できることです。

イーサリアムプラットフォームにより新たな仮想通貨を開発することができ、現在ではオミセゴー、コムサ、オーガーなどが発行されています。

世界中の大手企業がこぞって集まり、イーサリアムの研究、活用を推進する企業団体「エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス」が設立されています。

参画企業には、ロイター、サムスン、米国製薬大手メルク、日本のトヨタ自動車、三菱UFJ銀行などがあります。

リップル

リップルとは会社名で、正式な通貨名はXRPです。XRPは、米国フィンテックベンチャーのリップル社により開発された通貨です。

ビットコインより決済スピードが速いことが魅力となっており、各通貨間の橋渡しとなる「ブリッジ通貨」という機能に期待が集まっています。日本のメガバンクや世界の主要金融機関もリップルとの提携を進めています。

ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュは、その名の通りビットコインから分裂してできたものです。

基本的にはビットコインと同じ仕様ですが、将来的には大きく異なる仮想通貨となる可能性があります。

現在のところ、大きな違いはその容量です。

分裂が起きた際、開発チームの中で意見の相違があり、「容量を大きくするか」あるいは「取引記録を圧縮するか」という選択肢の中、容量の拡大をとったものがビットコインキャッシュです。

ビットコインの容量は1MB、それに比べビットコインキャッシュの容量は8MBとなっており、8倍の取引能力を持ち合わせています。

ライトコイン

アルトコインの中で人気が上がっているライトコインは、ビットコインのソースに改良を加えて作られました。

改良された大きなポイントは、ブロック生成にかかる時間です。ビットコインでは、その生成間隔が10分と長く、決済には向かないという弱点がありました。

ライトコインは、これを2.5分まで短縮することに成功し、2.5分で決済送金を完了させることができます。

ただし、決済だけに関していうと、さらにその速度を上げた仮想通貨も出回っており特に秀でているとは言えないところです。

しかし、ライトコインはビットコインの実験用チェーンとして欠かせない存在となっており、様々な課題を抱えるビットコインを支える大切な役割を持っています。

ネム

ネムという名前はプロジェクト名で、正式な通貨名はXEMといいます。

ブロックチェーンを独自で開発し、ビットコインや他のアルトコインと差別化を図っている仮想通貨です。

新規発行の仕組みには「ハーベスティング」という方式をとっており、ネムネットワークに貢献した人に新たなXEMが配布されるようになっています。

マイニングのように大量電力を使わないという良さがあります。

ダッシュ

ダッシュの最大の特徴は、匿名性です。

仮想通貨取引では、取引情報を公開しているためアドレスと個人情報の紐づけにより、誰に送金されたかなどがわかってしまいます。

しかし、ダッシュの場合は複数の送金をミックスすることにより、送金情報の特定を妨げています。また、送金速度の速さは魅力で、その速さは約4秒、ビットコインの150倍といわれています。

ただしこの匿名性は、時に犯罪に悪用される可能性もあることから問題視させれており、慎重な対応が必要です。金融庁の登録も進んでいません。

モネロ

モネロも匿名性の高い仮想通貨として知られています。

上記のダッシュが、取引情報をミックスするという方法に対し、モネロでは、取引情報を分解するといった特徴があります。

送金の度に発行されるワンタイムアドレスに送金されるため、第三者が誰に送ったのか?を知ることができないようになっています。

セキュリティも高いことから、ダークマーケットで採用されているといった事実もあるため、需要があることからその価値も保たれると考えられます。

しかし、いつ何時国の規制がかかるかという可能性もあるので、注意が必要です。

リスク

リスクは、最近ビットフライヤーに上場した話題の仮想通貨です。

ブロックチェーンを使ったスマートコントラクトを特徴としています。

メインのブロックチェーンのほかに、サイドチェーンであるDAPPS(分散型アプリケーション)上にもう一つ別のブロックチェーンを持っています。

そのため、トラブルに強くセキュリティ度が高いという特徴があります。マイクロソフト社が提携しています。

イーサリアムクラシック

イーサリアム開発チームの中の意見の相違から分裂してできた仮想通貨が、イーサリアムクラシックです。

イーサリアムとほとんど性質が変わらず、イーサリアムを支える通貨という役割を担っています。

一方、意見の相違から発生し、開発チームが異なることから、将来的には全く別の通貨へと発展する可能性もあります。

まとめ

まとめ

仮想通貨はビットコインをはじめとして、1600もの種類が存在するといわれています。

それぞれが独自性を押し出しており、何に優位性をおいているのかは大変興味深いものです。

どの仮想通貨も弱点がありますので、取引を開始する際には、慎重な対応が必要です。