GMOコイン(ジーエムオーコイン)は、GMOインターネットグループが運営する仮想通貨交換所です。
取引開始から徐々にユーザー数が増え、2018年6月には16.9万口座が開設されています。
交換所とユーザーとの間で取引を行う「販売所」形式と、ユーザー同士で取引を行う「取引所」形式の両方を扱っています。
どちらの形式でも、自己資金よりも大きな金額の取引ができる、レバレッジ取引を行うことができ、GMOコインではこのレバレッジ取引に力を入れています。
仮想通貨やFXの初心者にとって使い勝手のいい交換所となっており、特に専用アプリの『ビットレ君』は、非常に出来のよいアプリと評判です。
本記事では、そんなGMOコインの概要や長所・短所を詳しく紹介していきますので、一緒に見ていきましょう。
- 初めてレバレッジ取引(ビットコインFX)をやる人
- スマホで取引したい人
- スマホでチャートをチェックしたい人
目次
GMOコインの基本情報

GMOコインの基本情報は以下の通りです。
運営 | GMOコイン株式会社 |
---|---|
代表(CEO) | 石村富隆 |
設立 | 2016年10月 |
資本金 | 17億5800万円 |
形態 | 販売所 取引所 |
提供取引 | 現物取引 信用取引(仮想通貨FX・レバレッジ取引) |
GMOコイン株式会社は、言わずと知れたGMOインターネットグループです。
GMOインターネットグループは、株式などの証券取引や、FX、そしてインターネットシステム全般に対する信頼と実績のある東証1部上場企業です。
そのため、資金面やシステム面での安心感は随一と言っていいでしょう。
元々は販売所形式のみでしたが、2018年9月5日より、ユーザー同士で取引を行う取引所形式の扱いも開始しており、今後も仮想通貨交換所としてドンドン充実していくことが期待できます。
GMOコインの取扱コイン
GMOコインでは、販売所と取引所で取り扱いコインが異なっていますので、必要に応じて使い分けましょう。
GMOコインの販売所・仮想通貨FXにて扱っている銘柄は下記の通りです。
・イーサリアム(ETH)
・ビットコインキャッシュ(BCC)
・ライトコイン(LTC)
・リップル(XRP)
一方、取引所・レバレッジ取引で扱っている銘柄は、ビットコイン(BTC)のみです。
GMOコインの手数料
GMOコインでは、販売所と取引所で手数料体系が異なっているため、コインの購入・売買や取引の際には注意しましょう。
一覧にまとめたものが以下の表です。
現物取引 | レバレッジ取引 | |||
---|---|---|---|---|
販売所 | 取引所 | 仮想通貨FX | 取引所 | |
注文手数料 | 無料 | Maker: 0% Taker: 0.01% |
無料 | 無料 |
ロスカット手数料 | – | – | 無料 | 建玉ごとに 0.5% |
レバレッジ手数料 | – | – | 建玉ごとに 0.04%/日 |
|
現引/現渡し 手数料 |
– | – | – | 建玉ごとに 20% |
仮想通貨FX | 取引所(レバレッジ取引) | |
---|---|---|
最低取引量 | 0.01 BTC 0.1 ETH 0.1 BCH 1 LTC 100 XRP |
0.01 BTC |
レバレッジ | 5倍 *BTCのみ最大10倍 |
10倍 |
ロスカット | 必要証拠金の75% | 約定建玉レートから 5%逆に変動した時 |
追証 | 有り | 有り |
特に注意しておくポイントは、追証です。
追証は、相場が大きく動いたことによって仮想通貨FXで大きな損失が出た場合に、預けた証拠金の額以上に請求される仕組みのことです。
そうそう有りませんが、追証があると、最悪のケースでは借金を負うこともあります。
そのため、どうしても心配な場合は追証が無い DMM Bitcoin や、海外のBitMEXを利用するといいでしょう。
GMOコインの紹介記事で「追証(追加証拠金)なし!」と書いてあるものがありますが、間違いなので注意してください。
GMOコインの公式ページに以下の文言があり、確実に追証はあります。
キャンペーン

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GMOコイン の特徴:メリット・デメリット
ここでは、GMOコインの特徴や評判について、メリット・デメリット交えて紹介していきます。
アプリの使いやすさは世界トップ!トップトレーダーも愛用する『ビットレ君』
GMOコインを利用する最大のメリットと言えるのが、トレードアプリである『ビットレ君』が使えることです。
動作速度や画面の見やすさは、他のトレードアプリと比べてもトップクラスです。
特にチャートの確認には非常に便利で、「億トレ」と呼ばれている、ビットコインFXのトップトレーダーたちが日々のチャート確認に愛用するほど使い勝手がいいアプリとなっています。
もちろん、アプリから注文を出せますので、わざわざPCを立ち上げなくても、スマホ一つでスムーズに取引を行うことができます。
ただし、最大発注量が1回あたり2 BTCと少ないため、ベテランのトレーダーや、資金量が大きいトレーダーにとっては取引機能が物足りないと感じるようです。
そのような方は、取引自体はbitFlyerやBitMEXで行い、普段のチャート確認はビットレ君を使うなど、実取引と確認でツールを使い分けているようですね。
安心のGMOグループ!セキュリティ&安定性ばっちり
さすが、インターネット業界の雄であるGMOインターネットグループです。
顧客資産のコールドウォレット管理と、資産移動のマルチシグ対応など、セキュリティ面は文句なしです。
さらに、これまでつちかったシステムセキュリティのノウハウをしっかりと活用している点もいいですね。
外部専門家による定期的な脆弱性診断や、GMOインターネットグループと連携したシステム脆弱性情報の共有など、システムハッキングに対する対策も十分にされています。
そのため、セキュリティやシステムとしての安心感は随一ですね。
ただし、毎週水曜の15:00〜16:00の間は定期メインテナンスが入り、取引ができなくなってしまうので、利用する際は注意が必要です。
GMOコインのちょっとイマイチなところ
顧客への連絡体制がいまいち?
GMOコインはセキュリティ面でもシステム面でも優れているのですが、どうもユーザーへの通知に関しては今ひとつな面があるようです。
例えば、これまでに以下のようなケースがありました。
-
いつの間にか追証の文言が追加される
GMOコインは、当初「追証なし」となっていたのですが、いつのまにか注意書きに追証があるという文章が入っていたことがあります。
このとき、特にユーザーへのメール連絡や通知はなかったため、もし追証が無いことに安心してハイレバレッジ取引を行なっていたら、最悪借金を負うハメになったかもしれないのです。
-
ユーザーメインテナンス時間が急に長めになる
GMOコインには毎週水曜に定期メインテナンスがありますが、直前になってメインテナンス時間が延長されることがあります。
もちろん、この間に取引はできないので、持っているポジションの利益確定タイミングを逃したり、損失が拡大したりする可能性があります。
-
いつの間にか『ビットレ君』がアップデートされて操作できない
GMOコインのトレードアプリであるビットレ君は、非常に使い勝手のいい優れたアプリなのですが、困ったことに常に最新バージョンでないと動かない仕様になっています。
そのため、通知なくビットレ君のアップデートが出されると、アプリのアップデートをするまでトレードができなくなります。
GMOコイン、特に『ビットレ君』を使ってトレードする場合は、常にGMOコインの状況をチェックしておいた方が無難ですね。
BTC取引量が少ない!?最大発注量は1回2 BTC
すでに少し触れましたが、GMOコインでは、仮想通貨FXやレバレッジ取引において、ビットコイン(BTC)の取引できる量や、保有できる建玉の量が、他のレバレッジ取引サービスに比べて少なくなっています。
他の業者とGMOコインの「1回の注文で取引できる最大BTC数」と「保有できる建玉量」を表にしてみました。
BTC FX業者 | 最大取引BTC数(/回) | 保有建玉上限 |
---|---|---|
GMOコイン (仮想通貨FX) |
2 BTC | 10 BTC |
GMOコイン (レバレッジ取引) |
2 BTC | 20 BTC |
DMM Bitcoin (レバレッジ取引) |
3 BTC | 100 BTC |
bitFlyer (Lightning FX) |
1000 BTC | 1000 BTC |
QUOINEX (差金決済取引) |
100 BTC | 500 BTC |
BITPoint (ビットポイントFX) |
10 BTC | 300 BTC |
BTCBOX (仮想通貨融資) |
30 BTC | 84.28 BTC |
Zaif (AirFX) |
制限非公開 | 制限非公開 |
BitMEX | 制限なし | 制限なし |
似たような業者であるDMM Bitcoinも少ない方ですが、やはりGMOコインがダントツで少ないですね(笑)
『ビットレ君』にも表れていますが、GMOコインはどちらかというと初心者や入門者をメインターゲットにしているため、多くのBTC取引量は不要と考えているのでしょう。
そのため、取引に慣れてきて「もっとトレード量を増やしたい」と感じてきたら、bitFlyer やBitMEXを使ってみるといいでしょう。
注文制限することがある
GMOコインでは、急激にBTC価格が上昇・下落したときに、仮想通貨FXの新規注文を制限することがあります。
決済注文は制限されないのですが、新規注文ができないと突発的な流れに乗ることができません。
そのため、瞬間的にポジションを持ったり切り替えたりするトレードには向いていません。
仮想通貨Fx・レバレッジ取引のスプレッドは高め
仮想通貨FX・レバレッジ取引のどちらも、買値と売値の差であるスプレッドは、他の信用取引サービスに比べて高めです。
仮想通貨FXでは、販売所形式ではあるのですが、500円~5,000円ほどの変動制スプレッドとなっています。
取引所形式のレバレッジ取引でも、買値と売値の間に常に1,000円~2,000円程度のスプレッドがあります。
そのため、細かくトレードするFXの手法である「スキャルピング」が難しくなっており、値幅をとることができる「デイトレード」や「スイングトレード」をする必要があります。
しかし、仮想通貨FXの場合なら、ほぼ間違いなく注文した価格で通るため、トレードのスピードやスリッページ(注文価格と約定価格の差)は悪くありません。
現物取引でもそうですが、やはりレバレッジをかけられる信用取引においても、複数の取引所を持っておいて使い分けるのがベストでしょう。
・スプレッドは最小!国内最大手bitFlyerのLightningFX
・大量発注でも高レスポンス!日本語対応の海外取引所:BitMEX
GMOコインの特徴まとめ
- 販売所形式だけど取引所も設置予定
- 取扱コインは5種類
- 仮想通貨FXがメイン
- 優れたトレードアプリ『ビットレ君』
- スプレッドは高めの変動制
終わりに
今回は、GMOコインについて特徴や評判をまとめました。
GMOコインは非常に使い勝手のいいサービスを提供しており、仮想通貨やビットコインFXの入門者にとっては一番にオススメできる交換所と言えます。
特にアプリの『ビットレ君』は、チャートの確認だけでも利用する価値がある秀逸なアプリですので、初心者はもちろん、ベテラントレーダーにもオススメができます。
国内のビットコインFX系ではかなりオススメできるので、とりあえずでも口座を作っておくことをお勧めします。
しかし、GMOコインの仮想通貨FXやレバレッジ取引では、トレードに慣れてくると物足りなさを感じてしまうのでは無いかと思います。
そのような方には、より取引できる量が大きく、レバレッジも高くできるのに追証がない、BitMEXがオススメです。
普段のチャート確認は、スマホのビットレ君を使い、トレード自体はBitMEXで行う、と行った使い分けをすると便利ですので、あわせて登録しておくといいでしょう。
コチラのボタンから登録してもらえれば、半年間だけ手数料が10%offとなりますよ。